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福岡大学 医学部 臨床検査医学講座 主任教授
福岡大学病院 臨床検査部 部長
小川 正浩

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 当臨床検査医学講座は、1988年濱崎直孝先生を初代教授として開講され、以後小野順子先生、松永彰先生と継承され、

2021年4月より小川が担当し新たに歩み始めました。

 臨床検査は、循環器学・呼吸器学・脳神経学・整形外科学などを中心とした生理(機能)検査と

生化学・代謝学・遺伝学・感染症学・病理学などを中心とした検体検査に大別され、

広く診療科を横断的に関わる重要な分野です。

 私は同時に、福岡大学病院臨床検査部の部長を拝命していますが、

当部は臨床化学・遺伝子検査室、血液・染色体・一般検査室、細菌検査室、生理機能検査室、

緊急・輸血検査室、中央採血室、検査相談室、事務部門に分かれ、

医師、臨床検査技師、看護師、事務職員など約70名の職員で構成し運営している組織です。

中央検査部門として、ほとんど全ての診療科と関わり、

それぞれの診療科の診断や治療に貢献し、チーム医療としての重要な役割を担っています。

2014年に国際規格ISO15189の認証を取得し、各部門には認定臨床検査技師を配置し、

より迅速で正確な信頼性の高い検査を行っています。

直近では、コロナ禍におけるPCR検査など、病院のみならず医学部や他学部を含む学校法人全体、

そして社会的にも大きく貢献し、未だ収まらない新型感染症拡大に臨機応変に対応しています。

 当講座の医局員は、それぞれの専門分野である検体検査の解析や管理、また心電図や心臓血管超音波検査など、

ほとんどの循環生理検査の施行や解析を行い、多くは診断から治療までの循環器診療に従事しています。

限られた構成員ですが、少数精鋭で各専門分野に対する高い専門性と広い基礎から臨床までの

橋渡し的知識や見識を備えて、診療・教育・研究に鋭意努力し日々精進しています。

 私自身は循環器学ことに不整脈・心臓電気生理学の診療、教育、臨床・基礎研究に従事してまいりました。

高齢化に伴い不整脈疾患による患者は増加していますが、迅速で正確な集学的診断と適切な治療の必要性は増々高まっており、

より良い診療のためにはそれらがよどみなく繋がっていくことが重要と考えます。

専門性の高い循環器診療の実践と研究、

また若手医師を育成するために循環生理検査治療学講座および心血管疾患先進治療研究講座の寄付研究講座も管理運営し、

引き続き循環器診療と検査診断学の向上と発展に努めます。

 総じて、一歩先行く検査診断と診療治療を実践する新しい講座として発信したいと考えます。

今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

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